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メルマガミニ【タイの洪水2022】

2022年10月タイでは記録的な大雨による洪水被害が全土で広がっています。
タイは2011年にも同時期に洪水によりアユタヤをはじめとする様々な地域で甚大な被害を受けており、特に日本の企業が多く進出している工業団地などでも被害があり、操業を停止せざるを得ない企業もありました。その際は、日本政府から物資の支援や民間企業による排水作業の技術支援などが多くみられました。
その教訓が生かされ、工業団地では適切な洪水対策が施され、排水処理などが問題なく行われるようになっている地域もあるようです。苦しい時こそ助け合える真のパートナーとして今後の動向にも注視していきたいと考えています。

洪水の状況

【地方】 鉄道への被害
2022年10月3日タイ国鉄は、洪水の被害状況について、被害は各地に広がっており、深刻な状態が続いていると述べました。
チャイヤプーム県にあるバムネットロン駅からチャトゥラット駅の間では線路への浸水被害が報告されており、路線を走る列車は迂回を余儀なくされています。
被害を受けている対象の路線ではバンコクとノンカーイを行き来する高速バスやローカルバスへの振替輸送が案内されています。
鉄道会社の職員によれば、バムネットナロン駅とチャトゥラット駅間では数キロに渡り枕木部分まで浸水し、水流による破損が見られているとのことです。一部の主要な30メートルほどの部分については、専門家によって修復が行われましたが、天気予報によれば雨は今後も続く見込みで、被害の拡大が懸念されています。
【バンコク】
22022年10月4日、バンコク都副知事は、各地域で発生している洪水被害の中でも、ラックシ―区、ドンムアン区、バーンケーン区での排水処理が遅れていると述べました。該当地域に住む住民の救助作業を急ぐとともに、大雨が続くと懸念される2022年10月5日から7日までの間、バンコク市民には外出を控え、在宅勤務を行うよう呼び掛けました。
土嚢などによる浸水被害を抑える作業も行われていますが、連日の降水量の多さにより、排水処理が進まない状況となっており、一部地域では現時点でも道路が冠水した状況が続いています。
チャオプラヤー川も北部で降った雨により増水しており、その水量の調整と、今後バンコクでの降水量とを入念に精査し、住民への被害を最小限に抑えるために水処理をどう行っていくべきかについて、バンコク都の専門家会議でも話し合われています。
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