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メルマガ第4号 【高速鉄道 タイ航空 交通機関】

経済において東南アジアを牽引していく存在となるよう、産業技術の発展だけでなく、
インフラ環境の強化にも力を入れているタイ。
国内を走る高速鉄道は東西南北、着々と建設準備が進んでいます。
また、新型コロナの影響を受けた航空業界の経営再建に向けた動きなど、活発な経済界のお知らせと年の瀬ということで、今年国民に降りかかった不測の事態をねぎらうような、タイらしい心が温まるようなニュースも一緒にお届けします。
 
【タイ高速鉄道計画】
2020年11月26日チャイタム・プロムソン運輸省事務次官はタイ王国政府と中華人民共和国政府との協力プロジェクトの建設に関する協定覚書に署名、調印式にはプラユット首相も出席した。
またバンコクとタイ東北部の中心都市ナコンラチャシマを結ぶ高速鉄道計画(総延長253キロ)について、101.2キロの区間のトンネル、駅などを含む土木工事をイタリアンタイ・デベロップメント(ITD)など建設会社5社に発注した。
これはタイとラオスと中国を結ぶ戦略的ルートとなり、将来的には東南アジアとヨーロッパを鉄道で結ぶ21世紀のシルクロード・イニシアティブ(BRI)の一環となっています。
プロジェクトが完了するとタイの交通インフラの基盤を築き地域の輸送と物流の中心として貿易・投資・観光など国の産業発展をサポートします。
この高速鉄道は両国をより緊密に結ぶネットワークであり、知識を交換し協力して技術を開発することにより更なる利益を生むことが期待されるでしょう。
 
合計投資額は506億バーツでバンコク-ノンカイ(フェーズ1、バンコク-ナコンラチャシマ)の間の253kmの距離を結ぶ高速鉄道システムを開発します。
高速鉄道プロジェクトの最初のフェーズであるバンコク-ナコンラチャシマ箇所には、バンコク(バンスー)、ドンムアン、
アユタヤ、サラブリ、パクチョン、ナコンラチャシマの合計6つの駅があります。
タイ側はプロジェクト全額出資し、中国側は土木工事の詳細設計を担当しています。
土木工事の管理レールシステムと電気機械システム、操作制御システム、高速列車案内の設計と設置に関して現在、シーキウ-クッチック間(ナコンラチャシマ県内)の建設は42%以上進んでおり、2026年に完全に稼働する予定です。
 
【タイ航空の事業再編計画】
タイ航空は2021年の貨物輸送を拡大し、旬な野菜と果物の輸出を促進して来年度の収入を増加させる計画を発表しました。
 
タイ航空の航空ビジネスサービスを担当するエグゼクティブバイスプレジデント、スワタナ・シブンルアン氏は、
COVID-19の影響により旅行者が減少したタイ航空は関連事業から収入を生み出す機会を見出したと述べました。
国内の農産業、運送業そしてタイ航空すべてに利益があげられるよう運輸省、商業省、農業省3つの省庁と協力関係を結び、輸出の促進を狙います。
 
過去に、タイ航空は旬の果物や野菜の輸送事業を行っており、特にマンゴーなどは韓国、日本、香港などで高い収益を得ていました。
輸出をサポートするために特別な低送料を提供することによって製品を海外に輸出することに一役買っています。
2021年度はヨーロッパなどより多くの目的地で貨物事業を増加させるため商務省からは海外で人気のあるタイ農産物の輸出動向の情報を共有したいと話し合いました。
2020年11-12月現在、半商業フライトの運航はバンコク-ロンドン間で日曜日週1便、バンコク-フランクフルト間は金曜日に週1便バンコク-コペンハーゲン間で週に1回の日曜日のフライトを運航しています。
アジア圏ではバンコク-香港便が隔週で週1便、バンコク-東京(成田)間は週2便運行、
バンコク-タイペイ間は12月4、11、18、23日の運航を予定しています。
バンコク-シドニー間は週1便の運航で往路は日曜日、復路は翌月曜日に運航しています。
国際貿易振興局長のソムデット・スソンブーン氏は、タイ航空の代表者と輸出事業情報を共有するための会合を行ったと述べました。
これは、ロジスティクスセグメントにおけるタイ航空の事業拡大計画を促進するのに役立ちます。
タイ航空がより多くの貨物事業を行う場合、花や生鮮食品などの生鮮農産物の輸出がより便利になるでしょう。
 
「現在、製品輸出の傾向は徐々に回復しています。今年の終わりから来年まで続くこの需要を満たすためにロジスティクス事業に参入することは、タイ航空の事業計画の改善に役立つはずです。」
 
【タイ交通機関利用者へ新年の贈り物】
利用料金の値下げ・免除
運輸大臣のサックサイアム・チッドチョープ氏は、新年2021年のギフトプロジェクトを検討するために内閣会議に出席することを明らかにした。
運輸省から閣議に提案する2つの案件のうち1つは高速道路料金の無料サービスまたはサービス料金の引き下げで、2020年12月30日~1月4日の6日間、高速道路7号線(バンコク-チョンブリ-パタヤ間)と高速道路9号線(バンパイン-バンプリー-プラプラデン間)
2つのルートの通行料の免除案を検討しています。
 
同様の期間でタイ高速道路公社(EXAT)は、ブンラパーウィティ線とカンチャナピセーク線(バンプリ-スックサワット)の料金徴収の免除を提案しています。
また、2020年12月31日~1月1日の2日間 シャローンマハーナコーン線とウドンラッタヤ線での料金の徴収免除も検討されています。
 
これに関連して、バンコクメトロ(MRTA)は、MRTの運賃の引き下げを提案しました。2020年12月の1カ月間パープルラインで最大運賃を20バーツに設定します。通常、パープルラインとブルーライン継続して利用した場合の運賃は48バーツかかります。
 
タイ航空公社は空港で無料駐車場を提供します。スワンナブーム空港で長期間駐車できるゾーンCは、2020年12月29日から2021年1月4日まで600台以上の車を収容でき、またその他スワンナブミ空港内のさまざまな建物へのシャトルバスサービスを24時間提供します。
ドンムアン空港は2020年12月29日~2021年1月4日120台の車が収容可能となっています。
 
運輸省が検討している2つめの提案は、新年期間中一般利用客が便利に移動できるようにタイ地下鉄MRTのブルーラインとパープルライン両線でサービスの提供時間を延長するという案です。
2020年12月31日の午前5時30分から2021年1月1日の午前2時まで運行時間の延長を検討しています。
 
記念品の配布を予定している交通機関
エアポートレイルリンクを運営する会社は年末年始の同線のサービス時間を2020年12月1日の午前5時30分から翌1月1日午前2時まで延長します。
また、2020年12月25日13時~16時の間に同線を利用した乗客にはアルコールスプレー1500個の配布を予定していて、
1月1日すべての駅の出口ゲートで1,000個のコースターを配布します。
 
タイ国営鉄道(SRT)は2020年12月29日から、フアランポン駅で10,000個の福袋を配布する予定。
タイ・トランスポート・カンパニーはモチットバスターミナルでサービスを利用する乗客にタイ人にとって縁起の良い999に関連するプレゼントの配布を行うプロジェクトを検討しています。
また、タイ港湾局(PAT)はバンコク港、レムチャバン港、チェンセン港、ラノン埠頭などの利用客や訪問者にお茶、コーヒーなどの飲料の提供や冷たいタオルの用意をしています。
 
最後にAOTは地元からチリペースト(ナムプリック)を持って帰りたい乗客のために、100mmLまでの容器にいれた
チリペーストを機内持ち込みできるようなキャンペーンを提案しました。
しかし、これらは安全性の問題も含めて適切かどうか再度検討の余地があるとエアロタイ社がその協議結果について情報を発信することになっているようです。
 
 
2020年12月前半配信

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